明徳義塾高校(高知)の野球部が暴力・タバコ事件で、土壇場の辞退という騒ぎになった。
びっくりなのは、決勝戦で負けて引退していた高知高校。「3年生」、「監督」、「学校/OB」もまさに寝耳に水だと思う。24年ぶりの甲子園が、このような形になったことはとんだ災いでもある。ちょっとしたリアル逆境ナイン。
甲子園入りした中谷主将は「まだ戸惑いはあるが、高知にいる時と違って徐々に実感がわいてきた。1回気持ちが切れたが、また取り戻すことができそうです」と笑顔で言ったらしい。
彼らの気持ちはきっと複雑だろうな。一度負けて、ほとんどの選手は野球とは遠ざかった生活をしていたのだろうから。でも、ここで、すっきりとした顔をして練習を始める高校野球児は素晴らしい。いつかの義足のサードもそうだけど、ハンデで戦う野球児にはによのなかは心をうたれる。やられてしまう。
言ってみれば、一度は死んだ命。気負いも負い目も必要はない。体もそうとうなまっているだろうけど、頑張ってもらいたい。このハンデの中で、1試合でも勝ったらすごい事だと思う。
高知の夏が、再び始まった。
今年の甲子園は高知高校を応援しようと思う。
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