yahooより、以下の記事。
医師不足原因の1つに若者気質
毎年3500人生まれる新しいお医者さんが、近年、
都心>地方
皮膚科・眼科>小児科・産婦人科など
楽>大変
儲かる>儲からない
という傾向が進んでいるというもの。
結果的に、全国の病院の需要と、医者の供給のアンバランスが生まれている。
人間の数だけ医療が必要で、
3兄弟のうち、2番目の弟は、実は、金沢大学の医学部の学生なのだが、
神戸で話したときに、ちょうどこの話をした。
やはり、友達たちも、小児科と産婦人科は避け、また、首都圏に行きたがる、そうだ。
弟は、近いうちに、小児科と産婦人科だけ、給料が上がるのでは、みたいなことを
言っていたが、既に、給与水準が高い医者においては、それだけで解決する問題では
なさそうだ。
医者の派遣事業、複数病院のマネジメント会社、
コンパクトで回転率の高い診療所、
遠隔医療、地域の元看護婦の有効活用、
医療福祉がシームレスにつながる事業、、、
そもそも、医者のアンバランスなんて、公共的な問題とは別に、
個別病院の経営の問題もある。とはいえ、光ファイバーなんかより、
もっとユニバーサルサービスが必要な領域だもんなぁ。
色々考えてみるが、勉強不足はなはだしい。
直感だが、いずれ医療のプロジェクトをやる気がするのでメモ。
そうなんだねえ。
コトーのような人はいないのねえ・・・
まあ私も地方に就職して舞い戻ってきた身なので分からないでもないですが。
今私がいる会社の子会社は(あ、転職したの言ったっけ?)
医療系に特化した派遣会社です。
医師じゃなくて看護師だけどね。あとは介護士。
専門性に特化した人材ビジネス、増えてます。
<mayumi
コメントさんきゅー。
実際には、医者のリクルーティングは、
病院の院長とかクラスの上のほうの医者がやるらしいですね。
このへん、だいすけさんの意見が欲しいねぇ。
はいはい。リクエストにお答えして。笑
一言で言えば、
「ひたすらサービスを供給してきた日本の医療の歴史が背景にあって、需要に応じて提供し続けて来た。その結果、現場が限界を超えている。」
と言えるのかな、と思います。
現状は、最も人数の多い内科でさえ医師が足りない状況で、医師が診療科の選択に追い込まれることはないわけです。もし内科があふれるほど医師が余っていれば他の科へ行かざるを得ないはず。もし、僕らが就職先を自由に選べたらみんな好きな所へ就職して偏在が起こる。けれども実際はそんなことはないわけで...。
ところが医師はどの科を選ぼうとも困らない。だから好きな科へ行く。結果として偏在が起こる。医師のリクルーティングを医師がやっているのは、個人的に一本釣りしないと来てくれないからですよ。昔の日本の就職活動状態ですね。看護師や介護士の他に、最近は理学療法士や作業療法士の派遣も増えていると思いますよ。(多分)これも人数不足が一因です。
ちなみに同じ問題を抱えたイギリスは絶対数の増加政策に踏み切りました。
でも、医師数を増やすというのは簡単じゃないんだよね。だって医学部の定員を2倍にしても効果が出始めるのは8年後なわけですから。笑
一人の医師を育てるのに何千万も税金を投入するわけだし。
他に考えられる選択肢として、病院の数を減らす、というのが考えられます。良く言えば「集約化」といいます。
例えば小児科の場合、どれくらいの小児科医が必要?かと言うと、
1、小児救急に使える小児科医は日本に3000人くらい。
*産婦人科医は6000人。うち産科医療は4000〜5000人。
2、小児救急12人の常勤医師がいないと安全な当直体制が組めない。
計算すると…
3、日本全国に50万人に一つの病院。
ということは、市に一つではなくなるわけです。現実的に現状の医師数で産科医療、小児医療を充実させるつもりなら集約化は必然。これは全ての科にもおなじことが言えます。
しかもこの人数は、全国の大学の医局員を総動員してやっと確保出来るくらいの状況です。そんなこと可能かな?という感じだけど。
結論として、労働環境を整えるのであれば、一時的に医療サービスの量を減らすしか無いでしょう。僕はこれしかないと思ってます。
医療全体の質を下げるか。受療行動を制限するか。
提供する側の事故等のリスクを抑え、待遇を改善して整えてから質を上げる。
それが日本国民の不満をどれだけ高めることに繋がるのかはわからないけれども、近いうちにそうなると僕は予想してます。
競争が高まって初めて龍の言うようなことが実現されていくんじゃないかな。
ただ、診療所の提供サービスと大病院のサービスは医学的にも政策的にも全く異なるのでご注意を。診療所がいくら増えてサービスが良くなっても、日本の医療の質が高まったとは言えないので。
...あー長かった。ごめんねー。
まあ興味があったらいくらでもレクチャーするぜー。^^
数ヶ月前に民主党の法案作成の添削を頼まれたので、産婦人科や小児科の問題は少しかじってます。
ごめん、追加。
ポイントは医師のキャリアが多様化したことだと思うよ。
大学病院で勤務医をやっていつかは教授、という価値観から、Drコトーのような診療所だったり、MBAを目指したり、専門医だったりと色々。
そうした多様性が出て来たにも係らず大学教育や医療制度が旧態だと歪みが出て来てるんじゃないかな、と思うのです。
医師のキャリア支援を医学生の時からバックアップするようなサービスがあったら面白いよなぁと思ったりするけどね。