連日報道される期間契約社員の大量契約終了。
今年の年始の秋葉原事件の犯人が同じく派遣社員で、
供述の中で口にした不安という言葉が思い浮かぶ。
経緯を辿れば、サブプライム問題、リーマンショックを経て、
派遣切りというキーワードで表面化してきた。
そうするとアメリカからの玉突きのように見えるが、真の背景は何なんだろうか。
会社に期間契約でサインしていれば、契約節目毎いつ終了するかもしれないことに
了解しているはずなのに、いとも簡単に崩壊してしまう生活。
問題は企業にあるのだろうか。企業が権利、環境適応の手段と主張すれば、今度は
歴史をさかのぼって、小泉さんからだとか犯人探しをするけれど、グローバル化の外圧もあっての変化。
そもそも、日本の終身雇用スタイルがガラパゴス。流動性が低く、それが確かに根強い。
しかし、依存こそリスクであることが見えてきているのではないか。
便利な社会なので生活の様々なことを外注・アウトソーシングしてしまう現代。
自分が出せる価値がないと厳しい。食べていけなくなる。
負のスパイラルに陥ってしまうとなかなか抜け出せない。さまざまな活動も縮小する。
生きる力を失った社会は活気がなくなる、ということだ。
できれば10代から、たとえ育つ中で学ぶことが少なかったとしても20代では、
生きていく力を身につけないといけないと思う。
オバマさんが選んだ教育担当のダンカンさんが、
「21st century skills(21世紀スキル)」という言葉を使っていた。
実践的に地域で教育の取り組み続けてきた人らしく、
来るべき教育改革のコンセプトになっていくようだ。
上位概念から考えていくのは時間がかかる。でもそれに取り組もうと。
日本は特に、戦後からほとんどその根本を変えていないのではないか。
今後、より根本的から変えていかなければならないと思う。
教育の考え方、職業能力、生活の作り方などなど。
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