20代も終わりに近づくと、
それぞれの価値観が固まってくる。
新入社員のときは、まっさらで、共通だった人も、
それぞれの考え方で話す。大学時代の友人でもそう。
人って違うんだな、と思う一方で、つながっていられる面白さを感じる。
まー、自分の話で言うと、自分の道を行きすぎて、
失敗したり、うまくいかないことも多いけど、
まー、自分の道を信じていけばいいんだ、と信じて進む。
猛烈に頭の良い人の作業を見ると、
自分の勉強不足を思い知らされる。
社会の仕組みのことについて、とか、
もっとよく勉強しなくてはいけない。
おい、飲みにいくぞ、と誘われて、部長とサシ飲み。
東京に戻ってきて、新しい部署で2ヶ月。
改めていい部署にやってきたな、と思った。
今までの上司はすごいな、と思う人はいても
本質的なところで、相容れなかったことがあった。
でも、今回は、ものすごくいい。
新しいことに一緒に挑戦してくれて、
そして、何より期待してくれている。
見た目は若干こわもてなのに、好奇心とか自分で作ってみたい気持ちが
強くて、その上、古き良きものをよく理解しているので、とっても気持ちがいい。
僕自身が、期待に答えなきゃいけない、と思う。
いつか自分が部下を預かる状態になったら、
どういう風に接するべきか、よく覚えておこうと思う。
今月末とあるイベントにコーディネーターとして話す機会をもらった。
意気込みに一言、とあったので、タイトルの一言を書いてみた。
結局は、これって、実は、
back to the future の最後のドクの一言の
「未来は白紙だ。自分で作ることができる。」というのだったり、
アラン・ケイの
「未来を予言する最良の方法は、未来を創造することである」というのだったり、する。
目新しいわけでもないし、単なるポジティブ発言でしかないんだけど、
あえて書いてみたくなったのは、
なかなかこういう感覚を普段は、忘れがちだからだ。
こういう感覚を持てているのは、
思い返すと、運のいいことに、良い経験をさせてもらったからだ。
子供の頃の、キャンプや筏レース、
高校の時の、クリスマスゲリラライブ、合唱祭、ジャズライブ、
2003年の、キャンドルナイトの1年目、
2004年の、プロ野球再編~楽天イーグルスの仕事。
あぁ、社会って可変なんだ、と思った。
何かが動き出して、そこから連鎖的に何かが変わっていくというのは
本当に面白いと思った。
就職活動の大事な、面接のとき。
なかなか手ごわい面接官が、
「君のやってきたことの話はもうわかった。
それを抜きにすると、君の本質はなんなのか、語ってくれないか。」
と言われた。
どきっとした。
想定問答集にない質問だった。
一瞬、なんと言えばいいのか分からなくなった。
でも、ずっと昔に考えたことが思い浮かんだ。
「僕は、人が変化する、ということが好きです」
続けて言った。
「僕は、小学校の先生になりたかったんです。
1年間、生徒40人が変化することに、僕は関わりたいし、
なるべく良い変化をしてほしいと思ったからです。」
「でも、40人だけではなく、もっと多くの人の変化に
関わっていきたいと思った。だから、僕はこういう仕事がしたいんです。」
パラレルワールド的な、時間世界だとして、
僕は、なるべく、自分が良いと思う世界で、生きたいと思う。
そのためには、目の前にあることを、少しでも良い方向に変化させることが
大事なんだと思う。
目の前にある人の変化。
まだまだ、出来ていない。
何を、どう変化させたら、良いと思うのか。
もっと考えて、勉強しなくてはならない。
不思議の国のアリス。
監督は、ティム・バートン。
2010年、5月公開です。